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目線を上げろ

「目線を上げて、胸をはれ・・・!」
35年目を疾走する甲斐バンドから届いた、渾身のR&Rと胸に迫るメッセージ

● 目線を上げろ - [Oct.21.2009]
目線を上げろ・限定盤
目線を上げろ・通常盤
  1. エメラルドの爪先
  2. ひかりのまち
  3. 目線を上げて
  4. ラン・フリー(スワン・ダンスを君と)
  5. 朝まで待てない
  6. 世界で一番あまいメロディー
  7. 冬の理由
  8. 浮気なスー
  9. 胸いっぱいの愛 2008
  10. 立川ドライヴ
  11. TOKYO銀河

DVD
  1. BLUE LETTER(1986/6/27 日本武道館)
  2. シネマクラブ(2008/10/25 国際フォーラム)
  3. ジャケット撮影メイキング&メンバーメッセージ
  4. 最期の夜汽車(1978/7/23 日比谷野外音楽堂)

ようやく甲斐バンド名義でリリースされたオリジナルアルバム・・・・と思ったが、微妙に違う。
KAI BAND sometimes KAI YOHIHIRO・・・う〜ん。COMPLETE REPEART & FADEの時の様な眩暈を覚える・・・(そこまで酷くない)
いちいちクレジットする意味が判らない。ちょっと甲斐バンドが単なるツールに使われているようにしか思えない一面だ。
バンドは解散して、アルバムやツアーに一郎や松藤が参加するのは全然問題ないと思う。甲斐バンドのテイストがそこに見えるなら、ファンなら嬉しくないハズはない。
でも、甲斐バンドとしての活動をしている最中に、どっちともつかずのようにも見えるこうしたクレジットはどうしたものか。いまいち手放しで喜べない部分だ。

アルバムタイトルになったのは、武道館で甲斐が言っていた言葉だ。
あの時は「おお、そうだそうだ、今目線を落としていたら、ダメじゃないか!」って本当に思ったもんだ。
そうした感動の武道館を終えてあっという間の甲斐バンド復活・・・初めから解散なんて・・いや、解散とは言ってなかったのかな?もうどっちでもいいや。
こんな事やらがあって、アルバムを聴く前に色々考えてしまって楽しめない所も無い訳じゃない、勿体ないハナシだ。何より甲斐バンドのアルバムが出たのに・・だ。

「ひかりのまち」が良い。
こんな路線の曲が多かったら大絶賛だったかなーなんて思うが、これ一辺倒じゃアルバム成り立たないし贅沢な文句か?
「エメラルドの爪先」は悪くはないんだけど、なんとも表現しきれない。
「目線を上げろ」はAmazonの商品紹介にあるように、21世紀の「嵐の季節」と言えるような雰囲気を持っていると思う。ちょっとタルい感じだが。
後は、TOKIOやジェロ、土屋公平への提供曲や甲斐バンドのセルフカバー。「朝まで待てない」は甲斐らしいって言えば甲斐らしいが、モップスのカバーをここに入れる意味が判らない。
雰囲気は「翼あるもの」に入っていそうな感じ、というかそのものか。

結局このアルバムも限定盤のDVDが欲しくて予約して買ったようなもの・・・。
さて、そのDVDはというと。 ジャケット撮影風景が面白い(笑)。
考えてみれば、バンドとツアーメンバーが同じジャケットに納まっているっていうのは面白い事だ。
ある意味、このメンバーは甲斐バンドの一部のようなもんだから、違和感が無かったっていうか・・・。
(でも、坂井紀雄や前野知常は入ってないんだよな・・・やっぱりというか・・・)
最期の日比谷野外音楽堂のライヴが特筆ものだろうか・・・。もはやこの頃のバンドを求めても無理なことは重々承知しているのだが、とんがっていてカッコ良いです。

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