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Peace & Freedom

甲斐バンドのギターリスト・大森信和、初のソロアルバム!。
心に響いてくるスリリングなサウンドは甲斐バンドの偉大なる軌跡の証!。

● Peace & Freedom:大森信和-[Jul.26.2002]
Peace & Freedom
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  1. Peace & Freedom
  2. 25 midnight chase 2001
  3. Beyond
  4. Taka-Top
  5. Street of echo
  6. Left Alone
  7. Blue sky

あらためて「初のソロアルバム」と言われないと「えっ!出してなかったっけ」って感じだったが、バンド以外でリリースされる大森個人名義の初のアルバムである。
一郎は結構活発にリリースしているものの、甲斐とのコラボレート「あり、か」しか購入せず、決して嫌いなわけじゃないがバンド以外の活動に目を向けられなかった。
その中でも松藤に関してはキャラ以上に「声」に魅力を感じていたので、ソロアルバムが発表されると聞いてすぐに買いにいった覚えがある・・・まぁ、甲斐バンド解散後のメンバーへの興味の持ち方は様々であったわけだ。
そして今回、大森のソロアルバム。
なぜ買ったのか・・・それは二曲目にあの「25時の追跡」のセルフカバーがあったからだ。
フルアルバムとは言え全7曲という収録なので、全曲感想といってみよう・・・・。
[Peace & Freedom]
アルバムタイトルにもなっている曲。ジャケットを見るとウッドストックで見かけたようなデザイン。
曲はといえば第一印象は「どっかで聞いた事のある音だな・・・」と聞いていたんだけど、ようやくその根っこになってるのが判った。
自分が使っているPC用のWave EditerソフトのCooledit2000でインストールした後の初期起動時に流れるデモWaveの音にそっくりなのだ。
まぁ、それはいい・・・でも、それ以上でもない印象になってしまった。
[25 midnight chase 2001]
オリジナルの英語表記 "All down the line 25" を実は気に入ってなかったという話もあって、これが聞きたいが為に買ったようなものなので身を引き締めて最初の音に耳を傾けた。
出てきたのはPink Floyd??(Another Brick In The Wall Part II??
気を取り直して・・・シンプルになったなという印象。でも中身はギターの重ね具合は重厚で見事である。
いまだにライヴで聞いてみたい曲でもあるのだが、なかなか実現しそうにないんだな・・・甲斐のヴォーカルの入ったライヴはソロ期に何度も見たが、ギターだけの・・ライヴで聴きたいねぇ。
ちなみにやっぱりオリジナルのアレンジ、サウンドの方が好きです。
[Beyond]
ドラムマシンをいじって出来たリズムに昔から好きなコード進行で曲を作ったというもの。
なるほど・・・と自分でもやってみたい気にさせてくれる。
[Taka-Ton]
バックの基本リズムが「一世紀前のセックスシンボル」なわけで、間奏部でモロにリフが飛び出てちょっと幻滅か("カーテン"まで飛び出ます)。
ドラムのフレーズからつけたというタイトル通り、リズムが心地良いだけにちょっとそういう懐メロが挿入されてしまったのは個人的に残念。(あえて甲斐バンドとは切り離して、一ギタリストの作品として楽しみたい面もあったので・・・25時以外はね)
[Street of echo]
なんとなく土屋公平が弾きそうなサウンドに感じた。(深くしらんので、あくまでも「そう感じた」ってだけなんでつっこまないように・・)
こういう感じは好きです・・・コピーしてみようかな・・・。
[Left Alone]
自分でも完コピは出来ないと言い切るスローテンポの美しい曲。
大森のギターはこういう曲に輝きを放つような気がするんだけど。
何となく物悲しい感じのするスローテンポな曲。甲斐バンドの「Repeat and Fade」の4曲はホントにそうだものね。
エンディングがちょっと尻切れトンボっぽい感じで終わってしまう気がするのが残念。もうちょっと仕上げが欲しかったかな<贅沢か?
[Blue sky]
国分寺に出掛けた時に浮かんだメロディーということだけど、1分少々の小作。
これもなんとも物足りなさを感じてしまうのは、贅沢なんでしょうか・・・・。

インストアルバムをそんなに聞くわけでもないんだけど、自分の中では高中正義なんかは好きでライヴにも何度か足を運んだこともある。
歌がなくてもギターが鳴ってそれで世界が出来てしまうというのは凄いことだな、っていつも思う。
大森のこのアルバムにそれがないワケじゃないけれど、ちょっと物足りなさを感じてしまうのも事実。
Repeat and Fadeで感動した凝縮したあの4曲に魅入られてしまった分、肩透かしを多少なりとも受けてしまったんだろうか・・。
また、最近Mike Oldfieldの"Tubular Bells"をシリーズ通して聞く事があって、その世界観がPart II , Part IIIそして"Millenium Bell"まで続く壮大な世界に出会ってしまった直後だけに、その世界が小さく思えてしまったんだと自己解析をしているところだ。
でも、このアルバム・・・聞き続けるであろうと思われる。

2004.7.5 大森信和(享年52歳)
貴方の事は決して忘れません。
ご冥福をお祈り申し上げます。

Peace && Freedom 大森信和 site

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