Special Live Report
HIGHWAY25 Golden Thunder Review Standing in 飛天
KAI YOSHIHIRO 25TH ANNIVERSARY
HIGHWAY25 Golden Thunder Review Standing in 飛天


ちょっと出かける時間が遅れたもので、遅い朝食?昼食を銀座にて摂り、そこでなぜかシャツを買いました。
「飛天」に行くのに何かカッコ悪いかなぁ・・みたいにおぼろげに気にしてたので、場に合うものかどうかより今のシャツは換えたいなぁ・・みたいな。
さて、会場に向かおうとクルマを一路品川へ・・と思ったら芝公園で事故渋滞、先行き不安にもなるがとりあえずクリア!
とは言いつつ少々焦りぎみで車内で着替え・・・
8月に飛天など下見も済んでいるので余裕で向かったのだが、何となく考えてた交差点の右折が出来ないのね・・しょうがないんで高輪プリンス側の道から登って行く事にしました。r> そしたらスゴイの・・あの辺の土地っていうか場所・・・ずっとプリンスホテル!!。
高輪プリンスを通り抜け新高輪プリンスの飛天前までクルマを滑らすが入り口はファンで既に一杯。
傍の駐車場も一杯!!(T-T)・・・・・・・・考える間もないのでとりあえず高輪プリンス側に戻ってそちらの地下駐車場へ・・・。
何とか無事停められて館内を抜けて新高輪プリンスへ・・・。
「あぁ、ここ、ここ。ここに8月サンダル履きで下見で来たんだよ」と考えてたんだけど、やっぱり今日も高輪プリンスでは披露宴がはねた後らしく来客の礼服集団が一杯で場違いはしょうがなかったんだなと強烈に実感。(^_^;;


KAI YOSHIHIRO 25th ANNIVERSARY HIGHWAY25
甲斐よしひろ
Golden Thunder Review Standing in 飛天
11/13(SAT) OPEN 16:00 START 17:00



前置きはおいておいていざ!飛天へ・・・。
入り口前にすっきりした看板があった。
こういうのを見て開場を待つファンがいるとライヴ!!って感じしますよねぇ・・。
このひとときが結構好きだったりします。
それから中に入る迄が大変!!
もう入り口前のスペースは人が一杯、それを遠巻きに眺めている人達も車道を挟んでプリンス側に一杯。
しまいには飛天の周りに並べと言い出し(それしかないか・・でも車道です・・・)開場時間をちょい過ぎてとりあえずロビー開場となりました。
例の如くカメラチェック・・そこでチケットを見せてドリンクの交換券みたいなのを貰った、やっぱりパワステとはちょっと違うか・・。
さらに一歩入ってビックリ!!入り口からちょっと行くと円を描くようななだらかなスロープが下に続いている。
その途中の壁には甲斐の歴史を表現するかのようなパネルが飾られており、スロープ途中のスペースにオフィシャルWebサイトで募集していたリクエスト結果が掲示されていた。
上位曲に自分のリクエストした曲がなくて実は無くて残念だったのだが、甲斐バンドの1位が「この夜にさよなら」ではなく「翼あるもの」に変っていた。
1位でないとやってくれないかな?と不安にもなるが、ライヴ前のはやる気持ちの方が先に立ちスロープをさらに下に下りていった。
下りきったスペースでオフィシャルグッズの販売、来月販売される甲斐バンドのシングルの先行予約、など並びとりあえず携帯ストラップを購入。
さらに奥に行くとさらなるスペースがあってそこでドリンクを交換、僕はビール、かみさんはジュースに換え柱という柱にかかるパネルを横目にとりあえずオフィシャルWebで作ったというFlashを用いたディコグラフィー・バイオグラフィー?を見てみた。
カッコいい出来だったらパクってみっかな、と思ったけどアレを動かしてもあんまり効果でないかなーと思いつつ、そろそろ会場前のスペースに人垣が出来始めたのでA2ブロックに並んでみる。
いよいよ会場という所で扉が開いたと思ったら1列になれという・・どうなるのかな?って思ってたらA1ブロックから整列して飛天の中に入って行く。
なんだか小学生みたいだな・・と思いつつつも会場を見渡しながら先へとすすむ。
A2ブロックに入り(鉄柵の中みたいなトコロ・・・さしずめ檻か?)先に入った方々は当然、柵にダッシュ!・・センター寄りの前から4,5人目のトコロにするか、前に人がいようと間からステージが見え近い場所か・・選んでステージに近い方を選び、スタンディングの儀始まり始まり・・・・。

飛天ステージはこういう配置
ステージをぐるっと見回すとこんな感じなわけでした。
センター前には客席側に伸びているセンターステージがあり、その下はビデオカメラのレールが敷かれ左右それぞれのクルーが動けるようになっており、このステージの下にも入れるように下はトンネルになっていた。
ステージには軽いスロープがあり、後方は段があり、ステージ左がまたろうのパーカッション、中段がカースケのドラムセット(シングルタム)、センター下段が松藤が使うであろう、ダブルタムの真っ白なドラムセットが鎮座する。
右段はキーボードの場となっているようだ。
ちょうど甲斐の頭上には飛天のシャンデリアが来ていてミラーボールのそれとはまた違った輝きをしていて圧巻なのであった。
右の図の真中にある4つの輪がシャンデリアです。
さてこれからが長かった・・・一安心した頃で16:30分であったのだが、開演時間17:00を回っても始まる気配がない・・・。
ようやくスタッフが出てきて楽器の最終チェック?などしていよいよ??と思って実際に始まるまでがさらに長かったのね・・。
んで、開演は17:35頃・・・キューブリック関連で始まりいよいよメッケン、またろう、カースケ・・ジョージが出てきた。
甲斐はというとZeppで見せた一部のファンにはベルクカッツエと呼ばれるような様相を継続するかのような金色に輝くヘアと銀色のジャケットの井出達。
かなり長い時間その衣装で歌う事になったんでかとメチャクチャ暑いだろうなとステージ下でビールの余韻で汗を書いてる自分がいました。
暗転して始まった記念すべき1曲目は「電光石火BABY」だ。
イントロはタイコ、ギターのサウンドでアクセントが加えられたなかなか面白いもの。
音はというと会場の作りのせいかエコーがかったサウンド・・ちょっと声が遠いかな・・と不安になったがバンドの演奏も安定してて振り払われるような演奏が続く。
甲斐が暗転したステージで下がってギターを持ったと思ったら、もうやってしまった、「ポップコーンをほおばって」だ。
実はかすかな期待として甲斐バンドオリジナルメンバーでこの辺のパワーセットをやるのかな?って思っていたもので、ちょっと拍子抜けしつつもすでにパワー全開モードですごいすごい!
カースケのドラムは正確で何度聞いていても安心出来るというか、常にタイトなリズムを刻んでいる。
自分も全開で声を張り上げて歌っている・・誰か俺に水をくれよ・・・・・・?
唐突に始まった「レディ・イヴ」も勢い継続!!甲斐は途中で歌詞を失いつつも勢いはそのまま、皆ガンガン歌っている。
自分はというとドラムの変則リズムに合わせて手拍子をする始末、こりゃいかん、完全にのまれてる・・ええい、ままよ・・のまれてしまえー!!
甲斐も本当に気持ちよさそうに歌っている。
一旦MCが入り、「サンキュー!おーいえー・・・あいも変らず待たせて・・・」とお茶ら気ていたが・・・いやぁ、マジで待たせすぎ!!(-_-)
でも、そんなコトも吹き飛ばしてもらえそうな今日のステージ展開のようである。
そして「25年分丸ごとやるから楽しんで・・・」と言って始まったイントロでさっきの「待たせすぎ」の汚名返上とばかりか「ダニーボーイに耳をふさいで」のギターのイントロ。
♪この街は風がいっぱい、君の香りでいっぱい・・・もう僕の目は涙で一杯だよーっ!ボロボロ泣いてました。
なんでこの曲はこんなに切ないメロディーなんだろう・・・。
歌詞にインスパイアされるような思い出はないんだけどこの曲は「甲斐バンドストーリー」で出会ってから胸に響きっぱなしです。
途中にメドレー形式で「渇いた街」が挿入された。
♪生まれなかった生命、二人互いを責め・・・というのが人の親になって元気に育っている我が子を思い、歌詞を考えると切ない胸が痛い歌だなと思う。
よくこの歌詞云々で「BLUELETTERパート2」という意識があるとの話だけど、自分にはそういうつもりはないのだけど聞いてていつも切ない気持ちにさせてくれます。
こういう歌を歌い上げる甲斐を素晴らしく思ってます。
曲はもう一度「ダニーボーイ」に戻って終わり、続いて始まったのは「シーズン」
この曲も名曲だよなースゴイよなー甲斐バンド。
当時もっとメジャーヒットしていいと思ったんだけどねぇ・・サントリーとタイアップしてたし・・。
僕は嬉しくてシングル買いに走ったもんね、CMで聞いてさ・・そう思うと楽しい時期だったなぁ・・あの頃。
ZeppTokyoと同じアレンジの「ナイト・ウエイヴ」が始まった・・・パーカッションが気持ちいい。
この辺になるともうPARTYの時のようなバンドの厚さっていうかそういう雰囲気も近いものににあっているなぁ、というのが本音である。
でも、やっぱりギターソロなんかのアレンジはそれはジョージなんでちょっと音が違うかな、って思いもあるのだけれど当時の完コピする必要はないのだし、今のサウンドでは最高の出来だと思う。
キーボードとギターで始まる「BLUELETTR」である。 間奏の甲斐のハープは叙情たっぷりに響き渡る。。今回もハープはポケットには納まらず、ぽそりとステージに落とされていきました。
あんまり言う程の事はないのかもしれないな、とふと思う。
「ある時ふと知り合って、こんなに長い付き合いになるとは思わなかった」という紹介で登場のゲスト、土屋”蘭丸”公平!!。
甲斐のソロステージの初期に見て以来なんだが(パワステでは違う日に行ったからねぇ)、可愛らしいイメージがあったんだけど随分と男らしいっていうかカッコいい感じになっていた。
髪の毛はライオン丸
どこであんな衣装買うんだろう(^_^;;というカラーのシャツとパンツで足元を見ても個性的な靴だよなー、ロックスターだなーと感じた。
相変わらずのSGモデルのギターを操り何をしてくれるかなと思ったら聞きなれないギターサウンド。
このリズムは何?何なの??って重なってきた甲斐のボーカルで肉付けされて聞こえてくるは「ダイナマイトは150屯」だった。
この人のギターは心地いいよね、って本当に感じたよ。
ちょっと溜めのあるカッティングは個性的でギンギンに責めるハードギタリストをあまり好みとしない自分にはナイスなギタリストだと思う。
バックのメンバーもどんどん入ってきてリズムは最高潮に達した・・・こういうアレンジも可だよな。
まぁ、とにかく鬼門になりがちなこの「ダイナマイト」がすんなり披露出来たのは見ている側でも安心できたのでした。
甲斐の「ははっ!」という笑い声?のMCが入り始まった「レイン」・・やっぱ蘭丸にはこの曲がマッチしてる。
「夜ヒット」に出演した時もだけどオリジナルテイクではないのに、ステージではこのテイクがバッチリはまっていると思う。
この曲を最高に聴いてた時期にMZA有明でのライヴがあったんだけど、いつもこの曲を聞く度にあのステージを思い出す。
さてさて、ここでプラチナ・ゲストがお出ましに・・・
なんか普通の人の松藤であった。(^_^)
センターステージにマイクスタンド、椅子を移し甲斐、ジョージ、松藤でアコースティックセットを始めました。
例によって松藤ネタで会場は沸きに沸いておりました・・・・そのうちアクシデントが・・・。
松藤が次の曲「ミッドナイト・プラス・ワン」の美しいイントロを弾こうとすると「バチバチ・ジリジリ・・」とどこからともなくノイズが・・・。
甲斐も最初は「出た?(お化け?)」みたいなノリだったんですが、2回目は確実に出るのが判って「何とかしてよ」とスタッフに声をかける一幕も・・・。
気を取り直して再度イントロを弾きはじめるもやっぱりノイズが・・・・「こういう人生やね・・」と松藤に甲斐は言いました。(^_^)
その後、甲斐のギターに換えて無事スタート出来たのですが、ノイズの原因はギターのストラップに付いてたシールドケーブルのプラグ部がメタルカバーで、そのカバーが拍子を取るために右足でリズムを取る度に金属製の椅子に触れていたのでした。
ギターをちょっと避けて会話してる時は当たらないのですけど、弾くポジションに戻ると足の上げ下げに従って当たってしまうのでした。
甲斐のギターに換えたのは正解で、右用ギターでありながらボディのシールドジャックの位置を左用に換えているので、松藤でいうトコロの右わき腹あたりにジャックが来るので当たり様にも当たらないのでした。
しかしもって松藤の登場から演奏に至るまでキャラがいいです、失敗をも許容させてしまう人柄が彼にはあるのですね。(^_^)
その後の演奏では甲斐のギター2本を使いわけてました。(可哀想・・・)
アコ1本での演奏と甲斐のしっとりとした歌い声がすばらしいのでした、そしてサビでは松藤のコーラスが入り涙もの。
♪ミッドナイト・プラス・ワン〜君が欲しい・・に続いてメドレー演奏されたのが「I・L・Y・V・M」こちらもすごく久しぶり。
原曲のメロディーの美しさがアコースティックギター1本での演奏で際立っていました。
一郎カッコええぞ!! メドレーはさらに続き「レイニー・ドライヴ」
松藤の声は聞けるか?と思ってましたが甲斐が歌い始めました・・・その後2番からは松藤歌いだしましたが歌詞出てこないで間違えてしまいました。
甲斐の顔色を伺うも甲斐は他に気を取られていたようでうまく誤魔化せていたようです・・・。(^_^)
松藤のリアクションもお約束みたいなものである意味ファンサービスなんでしょうが、素直に可愛らしいと思える彼の態度は役得でしょうね。
コーラスはサスガにバッチリでやっぱり曲の良さが際立っていますね。
パーカッション:またろう、アコーディオン:前野氏も加わり松藤のリードで始まった「安奈」
こんな5人のユニットで会場1つになる・・・この曲は姿を幾度となく換えて披露されてきたけれどやっぱりギターの音色が一番でメロディに彩りを加えたコンガ?の響きも優しく寒い時期にはこの歌の暖かさが心地よいですね。
センターステージからメインステージに戻ってエレクトリックメニューの再開!!
「最初に僕が歌って松藤がその後を歌って美味しいとこもってかれた・・」という語りで始まった「ビューティフル・エネルギー」
その言葉通り甲斐がまず最初を歌い2番で松藤がメインを歌った。
いずれのボーカルも甲乙つけがたいのだが、やはり松藤のイメージの強いテンポのある歌だ。
21th Anniversary Live Singerの時の楽しい和気藹々とした雰囲気を思い出しつつ、バンド時代の歌は体に染み付いているという感じでどんどん一緒に歌ってしまっている自分にふと気がつく、その時に体全体で喜び、楽しんでいるのがよく判った。
甲斐から「ぞくぞくと出てくるよ、幼稚園からの知ってるという・・」と紹介されて出てきた一郎はBigNightの頃とは着ぐるみ脱いだかのような変貌ぶりで(渋谷には行かなかったからなぁ)研ぎ澄まされた感じでかっこよかった、これが40過ぎたロッカーかな、と関心すると共に羨ましく思った。
一郎がペダルを踏んで始まった「幻惑されて」はKai Fiveのステージを思い起こさせ、さらに発展した形で聞かせてくれた用に思う。
ヤッチの弾くそれも良かったし、まさにオリジナルなんだけど一郎の指先からはじき出されるサウンドは飛びぬけて気持ちの中に入って来ていた。
半歩退きながらつま先立ちするようなアクションや左手の遊び心も「やっぱり、一郎だー!」という意識でこの頃はずっと一郎ばかり見ていた。
会場のライティングにはちょっとサイケな模様のライトが天井を走っていた。
完成度は実はKai Five以上のグルーブ感があったとこの日のベストテイクの1つであると思われた。
この曲の途中、ステージ右でスタッフがセミアコをセットアップしてたので「そろそろ大森の出番だね」と内心思いつつ、次に始まったのは「きんぽうげ」!!
やっぱり、このギター、空気、大森の真骨頂である・・・そして一郎とのコンビネーション。
実はこの時にステージ上は「甲斐バンド」となっていたのであった・・・。
大森の出番ばかりに気を取られていた自分は松藤が後ろにさがってドラム席(センターの白いドラムセット)にいて叩いているのは途中まで気が付かなかった。
それだけ大森の出演にすごく集中していた訳なんだけど演奏も問題なく終わり笑みを浮かべる大森を見てこちらも一安心した。
大森、一郎はアコースティックに換え甲斐の「やるよ」で始まった「裏切りの街角」だった。
ちょっとイントロが線が細く何が始まったのか判らないでいたのだけど、こうして古い歌もそのまま出来るっていうのは強みだな。
楽曲が良くなきゃ到底無理だもの・・・。
ここで新しい曲の紹介で本来はソニーに所属している自分とは別にEASTWESTから出る、ソニーは太っ腹・・というような話とBightNightの際にした約束を果たす時が来たと語る甲斐。
「トレーラーハウスで」が始まると松藤はドラムから降りアコースティックギターを担いでいた。
新曲は今までの何に似ている?って聞くの愚問で、希望に満ちたイメージのさわやかな歌だと感じた。
♪誰にも見ることなど出来ない、二人だけの*夢を見るんだ、守ることの出来ない約束(くちづけ)などしない、二人だけの*愛を見つめるんだこのトレーラーハウスで・・(ちょっと、違うと思うけど)
ライヴで新曲を聞きその発売を待つという感覚がここ最近少ないっていうか無いので嬉しい。
大森、ステージで見れて良かったぞ!! ピアノの♪ポロン・・・という音出しから始まった「LADY」
もうこの曲は大森の泣きのギターが圧巻でしょう・・そこに導く甲斐のボーカルも圧巻だ。
やっぱり大森のギターになると安心感があるというか、往年の甲斐バンド・サウンドになるのは嬉しい限りだ。
もう、甲斐バンドのルツボと化している飛天だったが次に「氷のくちびる」はもう押せ押せの勢い。
♪今夜も氷のくちびるが僕を奪い・・は大合唱だ。この勢いはソロ時代の演奏ではなくやっぱり甲斐バンドという器でしか再現出来ないサウンドなんだなとあらためて痛感した。
バンドはどんどんたたみ掛けて来る!!間髪入れずパーカッションの嵐・・・あの曲の予感。
Zeppではサウンドでの再現だったが、ここは甲斐バンド!!始まれ!やれ!・・・・やったー「翼あるもの」、もう大歓声だっ!!
もう拳ブンブン振りかざしてもうステージ上のバンドと同体みたいな感覚でもう周りが目に入らない。
馬鹿みたいに大声で歌って周りには迷惑だったかもしれん・・・まぁ、許して下さい、一緒に歌いましょう。
大騒ぎの後またもやパーカッション!!
またろう氏のパーカッションにZeppで打ちのめされたが、今回はちょっと距離があったのでその演奏スタイル、状況が見えて嬉しかった。
このウェイヴはタイコ軍団の「ドラム合戦」そう・・嵐を呼ぶ男よろしくスポットが当たったトコが叩いている。
カースケの多彩なドラミングも素晴らしいが、その次を受ける松藤も頑張っている。
松藤の方のセットの方がタムが多いのだけど、どうしてもカースケの方が音のバリエーションが広い。
まぁ、松藤もドラムのコラボレーションをしている訳で自分の持分をしっかり叩いて曲を仕上ればよいのだから、満点でした!!
そんなリズムの嵐がそのまま「漂泊者(アウトロー)」が始まった。 冒頭で甲斐がリズムを失い出だしを早まってしまったが酷くはならずすぐ戻したのはほっとした。
このアレンジはやっぱりいい!!Kai Fiveの時に1つのアレンジ・テイクが確立してしまって馴染めない自分ではあったが、このオリジナルテイクで甲斐バンドなのだから何の不満も無いわけだよね。
曲も終わってちょっとMC・・・。
「25年ということにどれだけの意味があるのか判らないけれどね、確実に言えるのは今という瞬間をちゃんとやって初めて次がやってくる」
「とにかく25年という誕生日みたいなもんだね」
「その25周年を飾るのに相応しい歌をやりましょう・・・」と言って始まった曲・・・ピアノの旋律。
泣いたですよ、またしてもボロボロと・・・・。
聞いた事が無い訳じゃない、ソロでもFiveでも聞いた事があるのにやっぱりここは甲斐バンドで、怒涛の如く甲斐サウンドのうねりを受けてここにきて「この曲」やられたら泣くでしょう・・・ね。
「100万$ナイト」はスタジオテイクがさっぱりし過ぎな気がしないでもないのに、ライヴテイクは何でこんなに壮大になったのだろう・・。
甲斐が絶叫すると共に天井に無数の光の筋が現れ無いかと思っていたミラーボールが出現!!
この光を見ただけでボロボロとというか・・ぶわーっと涙が溢れ出してしまった・・・拭かなくては前がかすんで見えないーっ!!
無数の光が異型な飛天の天井を照らし上げ武道館などとはまた違った空間をかもし出していた。
欲を言わせてもらえばA3ブロックで甲斐の背中で回っているミラーボールを見たかったと思った・・・もう欲を言わせて貰えれば、だ・・・これで充分過ぎるのも確かなのだから。
一旦引っ込んだがすぐに出てきてアンコールの開始!!この時既に20時。ライヴは生き物だけど予定時間を17時〜19時位かなと思っていたのでこれだけボリュームが多いと圧巻といわざる得ない。
さて、1回目のアンコール1発目は「冷血-COLD BLOOD」だ。
「翼」とは違って冷血ライト=バリライトは無く寂しい気もしたがとりあえず可動ライトでステージをライトが舐めて周っていた。
通常ブルーライト、サビでレッドライトという図式があるような無いような・・・ちょっと記憶が飛んでしまったけど、演奏力の安定さから聞きほれてしまっているので夢のような時間を漂っているかのような状況だったと思う。
ただ、まだ演らないリクエストの曲(自分がリクエストしたもの)の行方が気になったんだけど、このセットリストのどこに入れられるか疑問もあって「これだけ見聞きさせてもらってるから充分かな」と思っていた。
次に甲斐は「みんなを呼んでHEROをやろうぜ!」と言い、ステージ袖から甲斐バンドの面々、蘭丸がステージ上に上がってきた。
何かのチャリティ・ステージのような景観だったが人数がスゴイ!!。
甲斐も「人数分馬力出して行こうぜ!」とハッパをかけ「HERO」が始まった。
馬力は出まくりで会場の馬力も加わって飛天はうねっていた。
会場全体で歌いまくってひとときの静寂が訪れた・・・。
飛天ステージ後方かた望む 甲斐のMC・・・・・「いろいろなトコロで 「and more . . .って誰ですか?」って聞かれると、ええ色々来るんですよって答えてたんだけど、本当はand more . . . のテンテンテンは君たちオーディエンスの事で」
「日本中にちらばってていろんな意味で曲を楽しんで謳歌してくれている皆の事なんだ」

もう感動だった・・・そうか俺たち自身が飛天で行なわれるパーティのゲストだったんだ。(T-T)
きっちり会場は1つになった感じがした。

その雰囲気の中、未リリースの名曲「against the wind」が歌われた。
ZeppのビデオからMDで録音して聞きつづけていたのもあってステージ上の甲斐とシンクロして歌っていた。
もう大好きな曲になってしまっているじゃないか・・・甲斐の言う通り誰かタイアップでも掛けて早くリリースして欲しいよな。
一旦、アンコールを終えステージを降りた・・この時間で20時18分くらい・・・大宴会になってるぞ!!
再びメンバーがステージに現れアンコール第2弾!!イントロにアレンジが加わって「風の中の火のように」が始まった。
いつもなら「またかよ」みたいな雰囲気になったもんだが、今日は違った、イベントでもう自分のそのゲストなのだ・・・いやそんなコトも考えてられなかった。
その場で歌われている曲、1つ1つ歌っているのが自然に出来ているライヴだった。
スタンディング位置の良さもあったかと思うが、そうでなくてもきっと満足出来る・・・そんなライヴだったんじゃないかなと思った。
この数年でここまで思うコトの出来たライヴは無かったよなと思うと、今後の展開に大注目という事になるな。
曲も大盛況で終わり、メンバー紹介!!
このメンバーは松下誠時代のProject Kも良かったけれど、今の方が安定してていいなぁ、とあらためて思うのであった。
そして今晩の極め付けラスト・ソングを飾るはオフィシャルサイトで中間発表まで甲斐バンド部門で第1位をキープしていた曲「この夜にさよなら」
正直なところ何でこの時期にこの曲に支持が集まったかは判らなかったけれど、聞きたい曲ではあった。
自分のリクエストではリクエスト上位にいない他に聞きたい曲を応募したのだけれど駄目だったね。(黒い夏、悪いうわさ、二色の灯・・暗いか・・(^_^;;)
♪星のふる夜ひとりぼっちで・・・涙涙のオンパレードだ!!これを書いててもウルウルしてきたぞ、くそっ・・・。
タイプは違うかもしれないけど例えば坂本九の「上を向いて歩こう」みたいなね・・・叙情風なスタンダードになる曲だよなーと思う。
「あんたの愛を身にまとって・・」詩人だよなぁ・・・甲斐。

僕らはあんた(甲斐)の愛を身にまとって飛天を後にする事が出来ました。感謝!!


ステージショットは今回は放送が先の事でもあって使えないと思いましたが日曜付のスポーツ系新聞より拝借して画像処理を加えてイメージが伝わるようにしました。


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