MAMA WEER ALL CRAZEE NOW / KISS ON JAPAN TOUR 1977 : KR-9047 Recorded Live at the Budo Kan Hall,Tokyo/on April Fool's Day 1977 | ||
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生まれて初めて買った海賊盤!! 買ったのは今も昔も海賊盤ショップエリアは変わらず西新宿にあった"Kinnie"(スペル危うし・・)っていう小さな店。 当時中学生でありながら正規アルバム以上の値段をするこの怪しげなジャケットと踏み入れた事の無い世界に不安を覚えながら買いました。 だって、武道館ライヴ盤 "ROCK AND ROLL PARTY IN TOKYO" が発売延期(そのまま消滅)になってしまい、見に行けなかったライヴはNHKのヤングミュージックショーで見る以外は耳にする事が出来なかった訳で・・・。 (まぁ、実際にはビデオソースで完全版がある訳だけれど・・・・。) まぁ、当時のファンクラブの批評を参考にね・・・・武道館に行けなかった(コンサートに行く為にはチケットがあって先に買わなければならないとかまったく知らなかったし、お金もないよね・・)のでTVで見た以上にせめて音だけでも聞きたいってのが人情でしょう。 そういう意味ではこのブートが出ている事自体とても貴重で、一緒に情報として見ていた "Destroys Anaheim" も気になりながら真っ先にこちらを購入した訳です。 余談ながらその後(20年くらい後になるのか・・・)場所も同じ西新宿で78年の来日公演のCD(時代は変わったよねぇ)でタイトルも "Rock And Roll Party 1978" っていうそそられるタイトルで出ているので迷う事なく購入しました。 ファンクラブの会報にもあった通り音質的には決して良いとは言えませんが(軽いのね全体的に・・)コンサートで演奏されたセットリストそのまんまが収録されているという事だけで満足でした。 ようやく購入!谷岡ヤスジ風(そのまんまか?)のイラストは表ジャケのみならずレーベル両面にキッチリと刷り込まれ、一体何のアルバムなのやら・・はたまたこれって本当にKISSが入っているんか??となけなしのお金をつぎ込んだこのライヴ盤・・・いや、たぶんライヴが入っているであろうこのレコードを祈るような気持ちでプレーヤの針を落とす事になりました。 盤面のミゾは見るからに音が軽そうな細いラインがビッシリ!! そうしてようやく針を落とす段で・・・・出てきたサウンドに冷や汗ドバーっ!! 「何これ?やっぱりだまされたの?んー??」って感じで何故かオープニングはスレイドの "MAMA WEER ALL CRAZEE NOW" っていうアルバムタイトルにある曲。 ま、それもフェイドアウトしたと思ったら "All right Tokyo!!" の場内アナウンスが・・ほっ・・。 ようやくTVでも見た "Detroit Rock City" のイントロが入り、うおー!!ここは武道館!!!みたいなノリで聞き入ってました。 MCは所々カットされているようですが演奏については特にカットもなく全曲聞くことが出来て嬉しい限りでした。 ただ、音の薄さがどうにも気になって買った後で「あぁ、高い買い物した・・」という意識はなかなか拭う事は出来ず逆に暗くなってしまった事もあったと思います。 当時の3千円前後ってそんなくらい重みありましたよね・・・(T-T) そういうフトコロ事情もありながら「海賊盤てコワイ」って思ったのでした・・・・。 どう「コワイ」かって???・・・・・・「当たりハズレ」の部分ですよ。 これは今も昔も変わらないんでしょうね・・同じソースで違うジャケ、タイトルっていうのは横行してるしね。 海賊盤はプレス枚数の関係で確実に手に入るとは言えないだろうし、「当たり」の盤は少々高値でも手に入れないといつ手に入れられるか判らないとかも会報に書いてあったしね・・・。 (そう考えるとKISS FUN CLUBは昔から伝統的?にその辺の事情に詳しいのね・・・) あとはブートの世界にも「ジャケ買い」する部分っていうか、コレクター魂を揺さぶられるとほぼ同じ内容でもタイトル、ジャケ違いで買ってしまうとかね・・・こりゃもう「性」な部分ですがそうやっているとどんどん深みにハマるっていうか・・・それはそれでアリなんですけどタイトル数が膨大でコレクションするとなるとすごい大変でしょうね。 このレコードで海賊盤「初体験」を済ましたのでどんどん深みにハマるかっていうとそれはお金の無い中学生。 海賊盤を買ってオリジナルアルバムを買えない寂しさっていったら相当なものでしたよ。 だって77年当時に買ったKISSのアルバムって "Rock and Roll Over" からの後追いになってましたんで "The Originals" で初期3枚は聞いたものの "Alive!" はまだだし2枚組だしちょっと後回しって感じで "Destroyer" 買わねば!!って時期だったし、そうこうしてるうちに "Love Gun" 出ちゃうし・・"Alive II" 出てるし・・幾らあっても足りないじゃん!!というまさに「地獄」だったのよね。 とはいえ見る事が(後に見られるようになったライヴもあるが)出来ない過去の歴史的ライヴを自宅で聴く事が出来るというのは、海賊盤も必要悪というかね、そういうものだと思うようになって、記事に「こういうライヴだった」とか「この曲をやっていた」とか聞くとね、そりゃ聴きたくなるのが性ってもんでしょう・・・・。 そんな思いがある中その当時、"BLITZ LONDON" っていうイギリスのツアーの海賊盤があったのですが、それが聴きたいものの次に買うべきターゲットとして "Destroys Anaheim" を狙っていたので結局買えなかったです・・・。 何で聴きたかったかっていうと "Flaming Youth" をライヴでやっていたんですね、そのツアーで・・・、聴きたかったのだった・・・ という訳で海賊盤初体験であった "MAMA WEER CRAZEE NOW" でした・・・・。 | ||
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あまりにも懐かしいので今回ジャケットをカラーにリファインしてみました。 同じ写真が当時の特集などであったから出来たものですが、表ジャケの元ネタはMusic Life の来日寸前のMSGレポートの時のモノ。 裏ジャケはGallery「70年代のKISS本」でも紹介したヤングロック「KISS来襲号:ヤングロックVol.3」の中からのモノで、ブート自体この写真からパクったと思われる。(2ページに渡る写真だった為エースの立ち位置左に上下にページのラインが薄っすらあった) 今回自分でリファインっていうか作ってみてやっぱりこの本からのパクリだったと確信出来た。 |
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