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PAUL STANLEY

PAUL STANLEY
  1. TONIGHT YOU BELONG TO ME (4'39")[Stanley]
  2. MOVE ON (3'07")[Stanley/Japp]
  3. AIN'T QUITE RIGHT (3'34")[Stanley/Japp]
  4. WOULDN'T YOU LIKE KNOW ME (3'16")[Stanley]
  5. TAKE ME AWAY(TOGETHER AS ONE) (5'26")[Stanley/Japp]
  6. IT'S ALL RIGHT (3'31")[Stanley]
  7. HOLD ME,TOUCH ME(Think of me when we're apart) (3'40")[Stanley]
  8. LOVE IN CHAIN (3'34")[Stanley]
  9. GOODBYE (4'09")[Stanley]


KISS  Paul Stanley
Musicians: Carmine Appice,Bob Kulick,Richie Fontana,Steve Buslowe,Peppy Castro,Diana Graselli,Craig Kampf,Doug Katsaros, Steve Lacey,Eric Nelson,Miriam Naomi,Maria Vidal
Produced by PAUL STANLEY and JEFF GLIXMAN
Recorded at Electric Lady Studios, NYC, NY, The Record Plant, LA, CA, and The Village Recorders, LA
Casablanca NBLP-7123
Released: 1978/9/18    RIAA:

Kob's Recommended:★★★★★

[Notes]
当然の如く、Paulのソロアルバムはメンバー中の評価は最高になる。
ソロアルバムは確実にバンド(KISS)との違い(ソロ作品であること)を考えさせてしまう状況で、一番不利になるのはメインヴォーカリストであり、ソング・ライティングを担当する事の多いこのPaulだろう。
事実、ソロアルバムとは言えそのどれもが違和感なく感じ入る事が出来るのも、Paul作でPaulが歌うという事の他ならないだろう。
どの曲をKISSの曲だと言っても違和感のなさ、これこそがソロアルバムである事で不利になる部分なのだ。
確かにKISSらしさとは違うのだ・・・曲の構成も歌い方やアレンジも・・・
それでもPaulが歌うだけでそれはKISSっぽくなってしまう、PaulイコールKISSに近い図式なのであろう。

最初はソフトに後からハードに・・という手法はKISSでも色々試されたものだ。
"Black Diamond","Rock Bottom","I Want You"・・・その常套手段をトップに持ってきた"TONIGHT YOU BELONG TO ME"まさにPaul Stanley!!・・・まさにKISS!!
"WOULDN'T YOU LIKE KNOW ME"も明るいロックンロール・ナンバーでKISSっぽいと言えばKISSっぽい。
多分、このアルバムで馴染んでしまえる曲はどれもKISSの楽曲として提供されたとしても、すんなり受入れられるものなのだと思う。
そして、このアルバムからのシングルカットは一番インパクトがあると思っていた"IT'S ALL RIGHT"ではなく、ソフト・バラードの"HOLD ME,TOUCH ME"だったのが意外だった。
いや逆に"IT'S ALL RIGHT"ではKISSとの差別化が出来ないと踏んだのかもしれない・・・。
KISSがステージでの活動を停止している時期だけに、どこかにKISSらしさを持たせた曲をリリースして欲しいなと思ってはいたのだが、それは叶わぬものだった。
アルバムの最後を飾る曲"GOODBYE"にもちょっと不安が頭をもたげた。
Peterのそれと同じようにKISSから離れてしまうのか?いやPaulが離れるハズはない・・・ではKISS解散なのか?!という不安だった。
この頃はどうにもこういう不安に頭を悩ませる事が多かったと記憶している。
アルバムのどこを切って聴いてもPaul節は衰えることなく全開で聴くことが出来る。KISSではないがKISSらしさが沢山ちりばめられたアルバム、それがこのPaulのソロ作品だ。
KISSを離れてPaulだけで作ってもこれだけ期待を裏切らないモノが作れるという意味で、安心する事が出来たという反面もある。
KISSのオリジナルアルバムの流れにおいて、きっと分岐点にもなるであろう位置にリリースされた4枚のソロアルバムは、どれも必聴盤である。
尚、DYNASTY TOURではこれも意外な"MOVE ON"が演奏された。


[More infomation]

ポール・スタンレー
  1. トゥナイト・ユー・ビロング・トゥ・ミー
  2. ムーヴ・オン
  3. エイント・クワイエット・ライト
  4. 俺の全て
  5. テイク・ミー・アウェイ
  6. イッツ・オール・ライト
  7. ホールド・ミー・タッチ・ミー
  8. 愛の鎖
  9. グッドバイ

特典
Poster だいぶポスターの話から愚痴っぽい話になってきましたが、このピクチャー・ディスクは3,000円もするのに特典が無かったんですよね・・・
帯でさえ簡素なものだったし・・・見た目は変わってるけど中身の音楽自体は変わらないものを2枚も持って・・・それもそんな自由にお金使えるハズもない時代に・・・。
で、このピクチャー・ディスクの各B面はこのジグソーポスターの図柄だったりするんですよね・・・(T-T)。

ピクチャーディスクって何だか厚みのある盤だったので、何か音が違うんだろうか?ってポールのA面だけ聞いただけで「何も変わらず!」という結論を出して12,000円も出して買ったレコードは現在でもミント状態(って言うんですかね?)で保存されてますよ。

これが一連のKISSソロアルバム・残酷物語の全貌でした・・・
(^_^;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;



CARMINE APPICE
Carmine Appice ハードロック界のドラマーの先駆者Carmine Appiceは1946年12月15日、ニューヨークのスタテン島で生まれた。
今まで30年以上の長きにわたる間、数多くの有名なロックバンドでプレイするという輝かしい経歴を持つ。
何と言っても有名なのはBeck,Bogert & Appiceだろう。このユニットで1973年に来日を果たしており、武道館にて収録された"Live In Japan"も好セールスを記録する。その後、Rod Stewartのツアーに参加、1977/1979/1981年の来日公演でもプレイしている。
日本アーチストとの交流も多く、古くはカルメン・マキ、1990年にはTony Franklin、北島健二(Fence Of Defence)、田村直美とPEARLを結成、1999年Vanilla Fudgeとして初の日本公演を行い、CharやHatake(シャ乱Q)らとも共演するなど活動は多岐に渡る。
Carmine Appice Web Site



ACE, GENE, PETER, PAUL BOX
KISS SOLO BOX 2006年にCD版のソロボックスがリリースされたが、アナログ盤リリース時の1978年当時にもボックスが存在していた。
これがそのボックスだが、アルバムはそれぞれ単品買いが出来たのでボックスセットとしてリリースされた事は無いと思う。
自分もソロアルバムの発売すぐに4枚を買いに行ったのだが、その時にこのボックスに入れてくれたのかどうか記憶が定かではない。
でも何故か二個持っているのでどこで手に入れたんだっけな?と謎の存在になっている。
因みにVictorのロゴが印刷されているので、公式なものである事は確か。単なる販促品なのかセット購入した際の特典だったのかは不明。
少なくてもそういう特典が付くというフレコミがあった訳ではない。


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