2022 END OF THE ROAD WORLD TOUR |
11/30 東京 東京ドーム★
Gene Simmons Paul Stanley Tonny Thayer Eric Singer
■SOUND CHECK Plaster Caster Got To Choose Christine Sixteen Shock Me Hotter Than Hell ■ALIVE Detroit Rock City Shout It Out Loud Deuce War Machine Heaven's on Fire I Love It Loud Say Yeah Cold Gin Lick It Up Calling Dr. Love Makin' Love Psycho Circus/100,000 Years God of Thunder Love Gun I Was Made for Lovin' You Black Diamond Beth Do You Love Me Rock and Roll All Nite
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8月1日にSNS上でKISS「一夜限り、まさかのアンコール来日公演」として11/30の東京ドーム公演が発表され、同じくしてKISS ONLINEにも日程が載り(詳細はなし)、招聘元のウド―音楽事務所サイトにがオープンされました。 また、スポーツ新聞(報知)やネットの音楽系のニュース配信も情報が掲載され、一気に来日ムードとなりました。 以前より東京だけという噂はあったので武道館複数日かドームかなと思っていましたが、ドーム一回きりとなりました。 そんなことでフライヤーをはじめ、告知宣材には「一夜限り、まさかのアンコール来日公演!」「正真正銘!!」「大千秋楽!」のキーワードが並ぶことになります。 ファンとしたら来れるなら来てくれっていうのが本音ではありますが、今回のラストツアーがコロナ影響で予定を大きく遅らせることになっている故の再来日公演の実現だったと考えられるので、喜ばしい事ではあります。 気になるチケットですがステージ中央アリーナ前方のSS席とバルコニー席が\25,000、S席が\20,000、A席が\15,000という設定。 高いなーと思いましたが前回の2019年と同額ではありますので、今回一回限りってことで値が上がったわけではありません。正直複数公演があって出来る限り参加を考えていたので、助かったという気持ちにもなりました。 そういう事もあったので、しばし悩んではいましたがVIPパッケージの中でサウンドチェックは参加すべくチケットを買いました。 それぞれ発券まで時間があったのですが、届いてみたらKISS公演にして初めてドームのAブロックとなりました。しかもA12の63,64(1枚は姉の)でおそらく6列目という良席でした。 その後で発券したサウンドチェックも偶然かA12ブロックでしたので、最後の最後でキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!という感じです。 そのVIPパッケージですが、今回はUltimate KISS Army VIP Experience (U-EXPパッケージ)、VIP Silver Package (Silverパッケージ)、VIP SOUNDCHECK PACKAGE (SOUNDCHECKパッケージ)の3種あって、一番上のU-EXPパッケージはまさかの40万。Silverで15万・・・・まじですか。 最後なんでもう一度ミーグリ参加したいなって気持ちもあったんですが、いかんせん高いなーと(2019年と一緒)と、フォトセッションがコロナ感染対策でアクリル板が設置されるというもの、バックステージツアーには実は興味がないので行くならSilverとも思ったんですが、見送りサウンドチェックのみにしました。今こうして冷静に見て考えるとSilverでも良かったかなと思います(本編ライヴの席位置を考えて)。 まぁそれでも2013年の来日を前にしてウド―のプレミアムメンバーになり続け、KISSの公演はもとより最後となったVAN HALENやJPURNEY、TOTOなどでもメンバーである特典を得られているので今回のA12ブロック(実際はA11との通路脇でしたのであまりSilverの方とは遜色ない席です)でラッキーと言えると思います。 来日発表があってから11月末まではまだまだ日があるという中でしたが、相変わらずのコロナ禍で会社も完全なテレワーク主体になっており、外に出ることが食材の買い出し以外には滅多にない暮らしをしており、巷で駅構内に公演の告知ポスターが散見される状況でしたが一度も生で見ることもなく来日公演を迎えるようになってしまったのは残念の一言です。 また、今回はフライヤーがよくあるCDショップや楽器店に一切置いておらず、10月頃になってウド―主催のコンサートで配布されている(他のチラシと一緒にホッチキス留めされて)とのことでウド―主催のコンサートの参加者にもあたってみましたが、配布される時と場合異なるようで手に入れられませんでした。幸いにして遠方に住む友人が分けてくれたので無事入手することが出来ました。 そんなフライヤー探しも兼ねてロックグッズを扱うショップなどでKISSにちなんだイベントをしているのもあったので、行ってみたもののPGSさんではKISSロゴのパッチ(これはデザインがいい)とパッチキーホルダー(これもデザインがいい)の2点を購入するにとどまり、HMVなどのイベントにも行ってみるも大した展示もなくフライヤーも置いているわけでもないので、そうそうにその場を立ち去りました。 そんなこんなしているうちに公演当日です。 VIP向けの物販が11時からという事で小物とか無くなるケースもあるので、早く買った方がいいよねっていう事で権利を有効利用して11時から買うために早々にドームに向かいました。 ちょっと所要があって車で出た流れでそのままのドームだったので、駐車場確保がこの日の一番の課題でした。事前に調べた結果、よく停める近隣のコインパーキングで一日の上限設定がある所があったので、そこを目指して向かいました。 着いてみるとまだ9時過ぎだっていうのに満車になっていて焦りましたが、すぐ脇にある駐車場も同じ上限設定でしたので、すぐそこに入って停めることが出来ました。(この時ばかりは平日で良かったと思いました) さて、既に友人が並んでいる物販列の後に続き並んでしばしの待ち時間に・・・友人はご夫婦で並んでいたので後方の私の所にきて話し相手になってくれたので、久しぶりの再会(2019年の盛岡以来)と会話を楽しむことが出来ました。感謝、感謝です。 まだまだ閑散としているドームではありましたが、22番ゲート上のディスプレイに公演の画像が表示され、地獄のガチャのテントが開き開始に向かってセッティングが進む様を見ながら本当に今日がライヴなんだなと感慨深く眺めていました。 ライヴ当日は今回の来日に合わせて準備していたTシャツを着て参戦しました。 以前ネットで見つけたKISSの楽曲名がフェス参加のバンド名のようにレイアウトして一つのフェスのポスターのようなデザインをモチーフに、バンド名っぽく見える曲名と好きな曲を選んでおれぞれにフォントを変えてレイアウトした完全オリジナルです。 裏は全てのスタジオアルバムのタイトル名をこれまたジャケットにあるロゴを活かしたデザインに仕上げました。かなり手の込んだ原版作成となったので愛着の湧くシャツに仕上がりました。 これなら普段着用にいつでも着れ、KISSへのリスペクトも表現できるかなという逸品になりました。 話をライヴに戻すと13:30からVIP SOUND CHECKが始まるという事で、集合場所の22番ゲートに参加者たちが集まりだしました。 VIPのグッズ列を見ていましたが、U-EXPが多分14名程、Silverは結構な人100人位かな?居たように思います。22ゲートに集合するのはSOUND CHECK参加者だけなので結構な人数がいるなという印象でした。 定刻をいくらか過ぎ雨がポツリポツリと降っているような気がする中、ようやく開場となり体温検査と持物検査、チケットを確認した上で首から下げるラミネートパスを貰い中へ・・・ まず、サウンドチェックで演奏されたのは、Plaster Caster、Got To Choose、Christine Sixteen、Shock Me、Hotter Than Hellの5曲!だけでした。 Q&Aコーナーと一緒にされていたので、合間にどうでもいい質問を聞く羽目に・・・代表質問で総意の質問じゃないんで、正直どうでもいい、その分2曲は演奏できるんじゃないのかね?と思いながら眺めてました。 ステージ上の青ライトがこっちに直撃していて、ステージが眩しくて見えないのもイライラしていたんですが、演奏した曲目も特筆するようなものもなく、特別感もなく折角のサウンドチェックだんだがなーと思いながら、するーっと終わってしまいました。なもんで、あまり感想を述べるまでに至らなかったのが別だしのページを書き起こしたものの進まなかったんです・・・。 ミーグリ自体もアクリル板があるようなないようなイマイチな内容に見えて、より高額になったチケットを最後だからと買う気が起きませんでした。 ステージ再度に鎮座するのも特別感あると思いますが、2006年の失敗から前へ前への気持ちが先走ると見えるものが見えないってのを痛感したので興味がわきませんでした。ただピックは欲しかったですけどね(結局別で買っちゃいましたけど) そんなサウンドチェック&ミーグリへの感想でした・・・・ SOUND CHECKも終わり本編ライヴに向けてドーム周辺は結構な人が集まりだしました。 私も朝から一緒にいる友人と話をする中、前回のライヴで盛岡に一緒に遠征した友人らと再会し開場までの小一時間あまりと近くで飲んで待っていようという事になり、場所を確保して居酒屋にGO! もう一人前回、仙台、盛岡と遠征した古くからの友人とも合流し、店内でKISSの曲が流れる中久しぶりの再会で杯を重ね開場時間を待ちました。 あまり飲み過ぎると帰りに響くのでそこそこにして先に会場に向かい、既に来ていた姉に合流。開演を待ちます。 心配していた客の入りですが思っていた以上には埋まっているようでした。さすがにスタンド上段のところは埋まり切らない感じでしたが、それでもそこそこ埋まっているというのは凄いなと思いました。 会場ではZepの"Rock and Roll"が流れるのを待ってましたが、VAN HALENの"JUMP"がかかったりとしていましたね。 ようやく"Rock and Roll"が流れだし、観客も立ちあがり暗転する時を待ちます。 いよいよ暗転しスクリーンにはいつものバックステージからステージに向かうメンバーの映像が流れ、コールが叫ばれます。 「You Wanted The Best!! and You Got The Best!! The Hottest Band in The World! KISS」 かなりのパイロ音が響きながらロゴカーテンが落とされ、メンバーがポッドに乗って上から降りてきました。最後になったパイロは強烈で"Detroit Rock City"の歌いだしを吹き飛ばしてました。 End Of The Road World Tourなのでセットリストは大きくは変わらないだろうと思っていますが、実際には色々変わって欲しかったです。 先のオーストラリア公演は延期の果ての公演だったので、通常セット+オージースペシャルで"Shandi"の構成でした。 後はツアー中に出演するフェス系では縮小されたセットリストになるので、ご当地定番以外は動きがあまりないのが現状。さてどうなるか・・・。 実際には"Deuce"以降の「Say Yeah/I Love It Loud/Heaven's On Fire/War Machine/Lick It Up/Cold Gin」の曲順が入れ替わり何となく新鮮な流れに聞こえた感じ。 "Cold Gin"でのトミーのお約束のギター砲撃(?)ですが正面スクリーンにUFOが飛んできて攻撃するみたいな感じになってました。トミー自身が宇宙人なのに仲間を攻撃してどーすんだ?とか思っちゃって笑ってしまったが、演出的には以前のトラスの上の方を狙ってバーン!って撃ち落とすのが良かったよね。スモークギターはエースの専売特許だろうし、そこを真似されちゃうとトミーは好きでもちょっとなと思う自分もいるし・・・まぁ難しい感情ですね。 で、"Dr.Love"の時にポールとトミーがギターバトルみたいなのをやっていたのが新しかったかな?何だか変なリフを二人で弾き合っていたけど、何だか微妙な感じではあった。 ジーンのイヤモニか何かでトラブルがあったとかで、ジーンが確かに音を外して(ズレて?)いたようには聞こえましたが、その対応の場繋ぎでやっていたというような話もあり真偽は分かりません。 この後、初お目見えしたのが"Makin' Love"でした・・・これは良かった。日本で演奏したのは2006年以来じゃないかな。ライヴ向きの曲なのでとても良かった。 ポールがどの曲でなんのギターを使っていたかまでは覚えていないのだけど、PS10がメインギターではあったが、新しく作ったGibsonのカスタムVもカッコ良かったな。PS10は相変わらず美しくラメが色鮮やかに反射してすごく綺麗だった。あれって普通のブラックのスパークル仕様なんだろうか・・・とにかく美しくて見とれてしまった。 "Psycho Circus"ではポールがMCをする間にジーンが「サイコーデス」って言っちゃうので、ポールがそうそうみたいな感じになってて笑った。 ショートバージョンでそのままエリックのドラムソロに流れるが相変わらず器用なドラム演奏をこなしてました。上半身をタオルで拭きながら足でペダルを連打し左右のカメラに向かってポーズをとるあたり、愛嬌があったエリックらしい。しかし身体が大きくなったな・・・ ドラムセットが上昇しソロのエンディングを迎え、ポールに名前をコールされた後、曲は"100,000years"のマイクパフォーマンスになだれ込む。 このくだり要らないんだけどなーとか思いつつ、あのマイクを高額な値段で買うファンもいるので、その為の演出作業という事。考えてみれば曲の途中でギターチェンジするのも、どこのツアーの何の曲で演奏したもの、というサインを入れて売る商品な訳で、純粋に観れていた時代に戻りたいくらいのビジネス面を憂うシーンではあった。 まぁ構いやしないけど。 今回のツアーの演出で大好きな"God Of Thunder"になってグリーンのライトを浴びながら血を吐くジーンの見せ所。 全部吐き終えた後に明るい照明を浴びるとゴジラのような叫び声にリンクしてポーズをとるジーンが愛おしい。 更には御年73歳になっても上に吊り上げられるのも大変なことだ・・・リユニオンの頃はワイヤーロープで遥か頭上のミニステージに吊り上げられていたのだから、今はポッドに載せられて運ばれるので高いところが怖いような事を言っていたジーンも少しは楽になったのかもしれない。 ポッド全てにジーンの血まみれの顔がシンクロして流れるが、もちろんこれは別撮りの映像を流しているもの。このシーンがとても好きです。マジでカッコいい。 ジーンの見せ場が終わっていよいよポールのショータイム。今回はPA裏に建築現場の足場材で組んだようなヤグラに飛ぶんですが、結構距離がありました。 これまではもっと前だったように思うし、前回のツアーの時は円形のステージで周っていたと思うけど、今回は一日だけなんでそんな機材は持ってこなかった様子。 "Love Gun"のイントロでちょうど頭上をするするとサブステージに行ってしまったので、今回はステージを観ながらポールは後のメインスクリーンで見ることにした。 相変わらずポールはロックスターだった・・・曲はそのまま"I Was Made for Lovin' You"となり、エンディングでメインステージに戻ってくるのもド定番。それでも頭上を通るとわー!ってなもんです。やはりスターですね。 本編最後は"Black Diamond"です。ミラーボールも美しく、ポールの奏でるギターも切なく、何だか今迄観てきたライヴを思い出して涙が出てしまいました。 こんなステージがもう見えなくなるのかと思うと急に切なくなってしまいましたよ。 これで一幕の終了、アンコールは暗転からのエリックによる"Beth"ですが、ドームのアリーナ、スタンドともスマホのライトで幻想的な状況が生まれていました。その分2階席のまばらな観客というのが明確に見えてしまうのですが、正直言って思った程少なくなかったというのが正直な感想です。 そんなことを考えながらエリックの歌も終わり、メンバーが中央に立って尻を向け記念撮影です。ドームだとアリーナにものすごく人が見えてインパクトがある写真になりますね。 手を挙げてって言われますけど、まぁA12じゃ映りませんよ、えぇ。 続く曲がサプライズがあったもいい所なんですが、結局"Do You Love Me"でしたね。残念なんですけど、バックに流れる映像が過去の映像が流れるっていう演出は結構染みる演出ではあります。これでFAREWELLの時は泣きました。 ラストは"ROCK AND ROLL ALL NITE"で紙吹雪を存分に浴び、前回触れなかった風船ボールにも触れられて大満足。もっと後に送ってあげればいいのだけど、前の方でちまちま動いていてアリーナのCブロック辺りから後の方は蚊帳の外な感じでしょうね・・・地方の小さな会場だと全体で楽しめるんですけど、仕方がないっちゃ仕方がありません。 最後はギターにぶちゅーっとキスをして破壊して終演を迎えますが、PS10を壊していましたね・・・しかもラインストーンなのか、シルバースパークルなのか編別出来なかったけれど、クラッシュギターでなく、普通に使えるサインギターの方が欲しいなと思った瞬間でした。(ミーグリなどでギターにはサインしてくれないから) SEで"GOD GAVE〜"が流れる中、スクリーンに映し出される「KISS LOVES TOKYO」を見て余韻に浸るがKISS ALIVEの正しい終わり方だと思っているんですが、あっという間にSEが消されて規制退場へのアナウンスになってしまったのは残念でした。 もっと余韻に浸りたかったんですが、コロナ禍だからか規制退場はいつも以上に重要だから仕方がないです。アリーナ前方に行ってお宝発見したかったですが、紙吹雪で床は埋め尽くされ多分数枚は埋まっているとは思いますが、どこにあるかは運次第・・・前回の様にスタッフが撤収しながら撒いてくれれば池の鯉のように食いつくんですけどね・・それもないので最初に規制退場ゾーンだったので荷物をまとめ、すぐ後ろで観ていた友人に挨拶をして会場を後にしました。 過ぎてしまえばあっという間のKISS ALIVE。今回も色々な思い出を作ってくれました。バンドが解散した訳ではないし、そもそもいつでも見られるバンドでもないけれど、ツアーが無くなるってことになると寂しさを強烈に覚えました。ビートルズがツアーにはもう出ないとスタジオワークに徹した頃、ファンはそういう気持ちになったんだろうか・・・KISSはスタジオワークしなさそうだもんなぁ・・・。 とにかく、まさかの再来日公演は幕を閉じたのでした。いつもいつも楽しませてくれてありがとう。中学1年からKISS熱にかかり、もうすぐ還暦を迎える頃までわくわくさせてくれて感謝しかありません。 また来てください(しれっと・・・) |