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アタタカイ・ハート

● アタタカイ・ハート-[Sep.08.2004]
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  1. FIGHT THE FUTURE
  2. 愛のもえさし
  3. 星の降る Ferris Wheel
  4. かけがえのないもの #2
  5. 愛することのもどかしさ
  6. 牙/タスク
  7. ホリデー
  8. ショック・アブソーバー
  9. Blue Rose Blue
  10. 畔(ほとり)
  11. ディープ・パープル

どれだけの人が知っているか判らないけれど、DA PUMPのISSAに贈ったナンバーから始まるこの久しぶりの甲斐のアルバム。
曲そのものは良いのだけれど、軽快なテンポは甲斐というよりも、ISSAのイメージが強く、「甲斐らしさ」を感じられない。
続く「愛のもえさし」も松藤×甲斐のセルフカバー。
アレンジがm.c.A・Tという事もあって、雰囲気にスパイスを感じるものの、どうにもオリジナルのイメージが強く、こうした甲斐のセルフカバーには自分は受け入れ難い感覚がどうしてもあるようだ。
「星の降る〜」はなんと言うか松田聖子でも歌いそうな印象がまず強かった。
歌詞の「あこがれだった君の、俺のメッキもはげた」は次の「かけがえのないもの#2」にも形を変えて見える。
もっとも作品的には「星の降る〜」が新しいものだと思うので、思いがけず並んでしまったというか・・・。
その「かけがえ〜」だが、ソロアルバム「太陽は死んじゃいない」に収録されたものの、セルフカバー。
10年前のものと比べようもないが、楽曲の良さとシンプルなアレンジで甲斐の声が前に出ている感じで聞きやすい印象がある。
(思えばこのアルバムがKAI FIVEを封印し、再びソロ活動を始めたスタート地点でもあったのだ)
「愛することのもどかしさ」まず思ったのは、ポール・マッカートニーの"Maybe I'm Amazed"の日本語タイトル「恋することのもどかしさ」なんだけど、このアルバムの中で好きな曲の一つかな。2003年10月に他界された甲斐のお母さんに捧げた曲。
かなり聞いた感じのある「牙/タスク」も収録されている・・・既出の曲が多いので真新しさに欠ける印象が強いんだろうなぁ。
テイク違い云々まで聞き比べているワケでもないが、特筆するものもないのでさらっと流すことにする。(^_^;;;
「ホリデー」はなんと香西かおりとデュエットしてます・・・サビはどこかで聞いたことのある唄いまわしだなぁ、KAI FIVEかな?ソロ時代の歌だっけな?
打ち込みって感じの「ショック・アブソーバー」はテンポも軽快でノリの良い曲。好みのタイプ。イチローにインスパイアされた曲とのこと。
「Blue Rose Blue」って・・・またかいっ!って感じ。元はKAI FIVEの為に書かれた「Blue Rose」から・・・。
"HIGHWAY25"に収められたバージョンを超えるものは無い様に思うなぁ。
そんな思いも続く中、「畔」もKAI FIVEのセルフカバー曲。(嵐の明日のカップリング/'93年)
当時もA面曲の「嵐の明日」しか聞かなかったので、今懐かしい8cmシングルCDを出して聞いてみたら、まるで聞いた思い出がない!!(^_^;;;
えらくエコーのかかったナンとも地味な曲である・・・イラク戦争によって亡くなった方の靴がホワイトハウスの前に墓標のように並べられた写真を見て歌いたく思ったと言うので、こうした思いが残る曲なのだろう。湾岸戦争からインスパイアされて書いたのだろうか?時は流れ9.11を挟み再びイラク戦争が起ころうとは・・・
冒頭とエンディングに爆撃音がインサートされている。
アルバム最後を飾るのは五十嵐浩晃のカバー「ディープ・パープル」だ。
またカバー?とテンションが下がっていく中(決してカバーがダメだというワケじゃないんだが)、オリジナルを知らないせいもあって、あまりそういった違和感はないものの言葉の使い方は甲斐のものではない点で新鮮さを感じることが出来るかもしれない。
でもなぁ久しぶりのアルバムでこれだけセルフカバーやカバー曲があったり、だいぶ間が空くようなシングル曲の収録があると、新鮮味が足りないなという印象は否めない。
少なくても自分にとって耳に染み入る程聞き入れるようなアルバムにならないような、そんな印象のアルバムになってしまう。

アルバムジャケットは通常ならば裏面とされる面がトップ扱い、通常のジャケとなるインナーは曲名表示という変形スタイル。
なんかヘン・・・・(^_^;;
違和感あるのでインナーをひっくり返して意味ありげな波打ち際にあるイスを表面にして収納してます。

まぁそれはさておき、「パートナー」のようなアルバムだったら良かったのになぁ。

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