HIGHWAY25 KAI YOSHIHIRO 25th ANNIVERSARY GOLDEN THUNDER REVIEW 13.NOVENBER.1999. LIVE in HITEN |
● KAI YOSHIHIRO LIVE IN 飛天 DELUXE-[2000] | |
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何しろ楽しみだった・・・このライヴビデオ。 当日のあの感動を・・っていう簡単な言葉で語れない雰囲気のライヴ・・飛天だった。 3時間にも及ぶ壮大なライヴを2時間に凝縮したビデオは何とファンクラブ優先販売の形を持ってまずはリリースされた。 これが今後ネット販売されるようになるのかはまだこの段階では判らないが、ぜひあの日足を運べなかったファンに見てもらいたいビデオと言えると思う。 先にスカパーで放送された飛天のライヴと重複はあるものの、画面構成は別カットを多様しており編集に時間を掛けた後がうかがえる。 ステージのアップショットだけに限らず観客席後方、間からのハンディの映像も効果的に挿入されて臨場感がある。 甲斐もカメラに向かってベロを出すなど楽しんでいる(?)風にも見え、ライヴ=生き物の美味しい所を切り出した120分のドキュメントになっている。 ライヴ全体の流れはReviewを読んで貰いたいが、特筆すべきというかビデオ化にあたって期待していたシーンがいくつかあった。 そのシーン全て願いが叶った形となって満足至極である・・・そのシーンとは・・・。
バチバチノイズが出ようともさほど驚きもせずギターをとっかえてもらって黙々と弾く姿にはほほえましいものがありました。 座って弾いてながらストラップを掛けていれば防げたんですけどねぇ・・運命の悪戯なんでしょうか。 「幻惑」はもうカッコいいの一言です、というかKAI FIVEはヤッチじゃないと駄目だろ・・みたいな変な拘り(甲斐バンド云々と近い感情かもな)でいましたけど、あの飛天のステージでぶっ飛んでしまいました。 ヒラリヒラリと動く一郎の左手を蝶が舞うかの如く見入っていましたよ。 なもんでその衝撃でね・・次の瞬間に大森さんが出てきてさらにパニックになったという。 気が付いたら甲斐バンドっていう・・・見事に甲斐の術中にハマっているじゃあないか・・・この俺。(^_^;; ラストを飾るのに相応しいリクエストを多く集めた名曲。 さすがにやってくれるだろうとは思いつつもその瞬間を迎えるにあたり、目が潤んでステージがかすんでしまった。 さて、ミレニアムでスペシャルな(ほんとか?)ビデオには甲斐が語る収録曲への言葉がブックレットにある。 そこで語られるいくつかのスパイスを披露・・・。 「レイン」・・・蘭丸があるTVショーでプレイした時から彼が必然になってしまったというコト。 まったくその通りだと思う、TVショーというのは「夜ヒット」であるハズなのだが(ベースで一郎参加)彼独特のカッティングはオリジナルと異なるのに、しっかりと頭にハマってしまったという感があった。 当事者である甲斐ですらそうなんだから、そういう意味では受けたインパクトは甲斐レベルでいっしょだったってコトは何だか嬉しい。 「風の中の火のように」・・・息子が生まれた・・・そう、これは彼に送ったものだ。 うーむ、そうだったのか・・この曲はタイトル曲として使われた「並木家の人々」のイメージもあって「家族愛」みたいなのはずっとあった。 それが甲斐の生まれ来る命に、またさらなる変化への衝動というバックボーンがあったとは・・・歌はドラマだね。やはり。 「幻惑されて」・・・KAI FIVEがどんな意味を持っていたか、自分の中で今ゆっくりと明らかに・・・ 甲斐バンドへのオマージュというか数年続いた甲斐バンドのサウンドは今ここで一旦置かれ、ソロ活動での展開でFIVEの楽曲の再認識がなされるんじゃないかって勝手の想像してしまった。 そろそろ再評価されても・・・!!!何を言ってるんだ!リアルタイムで評価してるぞ。 「この夜にさよなら」・・・うたうべくして選ばれた曲・・・。 そうだなー考えてみるとね。でも、何であんなにダントツにこの曲がトップに食い込む形で票を集めたのだろう。 自分はやって欲しいと思いながら「もうこれはやってくれるだろう」と票が集中せず、他の影の曲を引き上げようと別な曲に投票したんだよ・・・そんな俺はB型なワケだ。 ビデオパッケージもブックレットもファンクラブ製作?とは思えない作り。 こうして手にしてもノーカット3時間版のDVDを期待しているファンは愚かであろうか・・・いや、それだけの価値があの日のライヴにはあったハズだ。 飛天に行けなかったBEATNIKS・・・その他のand MOREに・・・。 |